【講演レポート】市町村職員向け「住家被害認定調査研修会」にて講師を務めました

先日、福岡県不動産鑑定士協会の一員として、市町村職員の方々を対象にした「住家被害認定調査研修会」にて講師を務めました。会場は福岡国際会議場。広々とした会場に少し緊張しながらのスタートでしたが、無事に講義を終えることができ、ほっとしています。


この研修は、災害時における住家被害認定の実務を担う市町村の担当者の方々を対象にしたもので、今回は福岡県内の約40名の職員の皆さまが参加されました。


「住家被害認定」とは、地震や風水害などの災害により被害を受けた住家について、その被害の程度(全壊・大規模半壊・半壊など)を客観的に認定する制度です。これは、被災者の生活再建支援制度とも密接に関わる、非常に重要なプロセスとなっています。


福岡県を含め、全国各地の不動産鑑定士協会や日本不動産鑑定士協会連合会では、こうした災害時の対応において、行政の支援・補完役として専門性を活かした協力を行っており、私たちにとっても大切な活動のひとつです。


今回の研修は3部構成で、
1. 住家被害認定の概要
2. 水害による被害認定の方法
3. 住家被害認定のマネジメント体制
という流れで行われ、私は「水害の住家被害認定方法」について講義を担当しました。


近年、気候変動の影響もあり、統計的にも水害の発生件数が増加傾向にあります。福岡県でも毎年のように大雨被害が報告されており、その影響の深刻さを感じる場面が多くなっています。こうした背景もあり、参加された市町村の職員の皆さまも非常に熱心に耳を傾けてくださいました。


講義の冒頭は多少緊張してしまいましたが、1分ほどで落ち着きを取り戻し、しっかりと説明を進めることができました。講義終了後にも多くの質問をいただき、皆さんの真剣な姿勢にこちらも身が引き締まる思いでした。


災害は起きないことが一番ですが、「万が一のとき」に備えて、各自治体がこうしてバックアップ体制を整えているという現場に触れ、私自身も大変学びの多い機会となりました。こうした取組みの一助となれるよう、今後も鑑定士としての役割を果たしていきたいと思います。


なお、私が担当した水害による被害認定について資料を添付いたしますが、ご希望がございましたら、他の講座についても資料が提供してもらえるか確認いたしますので、私にお問い合わせください。